Golden Turmeric Tea

 

最近よく夢を見ます。

それも、あまりよくない夢ばかり。

 

寒くなってきて布団から抜け出せない日々が続き、いつも気づけば布団に潜り込んでいるわたしには由々しき事態です。

 

ここ一年くらいずっとわたしは精神的にとても辛い状況にあって、眠りの時間だけはとても安らかで優しいものであってほしかったのに。

何も考えず現実を忘れ、無心になれる眠りは救いだと信じてきたのに。

 

嫌な夢から醒めた後の冷や汗をかくあの感覚は何度経験しても慣れないものです。

 

今日は久々に金縛にあった。

高校生の頃はよく金縛にあっていたのです。

そういえばあの時期も精神的にとても辛い時期で、どん底にいた。

何かに体を押さえつけられるような不自由さ。

体が重たくて、動かなくて、誰かに助けを求めようと声をあげようとするのに声が出なくて。

どれだけ逃れようとしても体は動かず、声も出せない。次第に息をすることさえ苦しくなってきて、深い海の底で息ができなくて溺れているかのような苦しさが襲ってきて……

もう駄目かも、というところでいつも目が醒める。

 

眠りの時間さえもわたしを脅かすものになってしまったのだとしたら、もう逃げ場はない。

向き合うのしかないのですね。

 

眠っているときに見る夢って、3種類あると思うのです。

ひとつは目覚めたら何を見ていたか、完全に忘れてしまう夢。

もうひとつは目覚めているときは忘れているけれど、「この夢知ってる」とデジャヴのように感じる夢。全く同じ夢のときもあれば、その夢の続きを見ることもある。

そして一度しか見たことがないはずなのに、なぜか明確に覚えていて忘れることのできない夢。

 

わたしの夢はふたつ目の夢が多い。

一度見た夢を何度も見ることも、その夢の続きを見ることも。その夢がいい夢ならいいけれど、悪い夢のときもあって。

今日の夢も、よく覚えてないけれどそれだった。

 

それから、明確に覚えていて忘れられない夢もある。これはそんなに多くないけれど、とても不思議な経験でよく覚えているものがある。

夢の中で、幽体離脱したことがあるのです。

ほんと笑っちゃうくらいおかしな話だけど、あれは楽しくてわくわくしたから覚えてる。

馬鹿げているけれど、あれはいい夢でした。

ベッドで眠っていたはずのわたしの意識だけがふわっと浮いて、体が軽く浮かび上がるのです。

空を飛ぶ感覚を、わたしはそのとき知った。

ただの夢だけれど、あの空に浮かぶ魔法のような感覚だけは今でも体が覚えている。

窓から外へ文字通り飛び出して、ふわふわ空を飛んでいろんな場所に行くのはとっても楽しかったなあ。

もし死ぬときはあんなふうに意識がふわっと飛ぶように体から離れていくのなら、死はそんなに怖くないなと思えるくらいに。

 

 

またあんな夢が見られるのならいいのだけれど、悪い夢を見た今夜はあまり眠りたくない。

今夜は夜更かしをしようと思います。

 

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そんな今夜のお茶は『Golden Turmeric Tea』

香辛料のような茶葉を使った、黄金色のお茶。

さらっとした口当たりの中に香辛料のつんとした香りがして体が芯から温まる。

それから、今日のチョコレートはモミの木でした。

昔読んだ、クリスマス前にモミの木を引きずって森の中を歩く絵本。

この時期になると毎年思い出して読みたくなるのだけど、タイトルが思い出せなくてずっと読めていない。

もう一度読みたいのに。いつか思い出せる日が来るといい。

 

今夜は優しい夢の中で眠れますように。